第29回日本喉頭科学会総会
ご挨拶


 岩手医科大学医学部頭頸部外科学科の志賀清人です。盛岡で初めての喉頭科学会を開催させていただきます。事務局を中心に医局関係者はじめ鋭意・細心に開催準備を進めて参りました。

 今回の喉頭科学会ではテーマを「喉頭科学と地域医療」といたしました。シンポジウムでは喉頭科学が地域医療でどのような役割を担って、今後の日本における診療を進めていけるのかという問題を討議したいと考えております。また、もう一つのシンポジウムでは喉頭疾患の治療の中で音声外科が重要な位置を占めていることから、癌の治療についても、いかにして機能を残しながら手術治療ができるかについて討論したいと考えております。教育的な見地からは、これから喉頭科学を目指す若手の先生方の実臨床に即役に立つように、診断や治療の手技を画像中心に解説してもらう臨床セミナーを予定いたしました。教育講演では京都大学の大森孝一先生に喉頭・気管の再生医療について話していただきます。また、特別講演では国境なき医師団日本元会長の臼井律郎先生に国境なき医師団の活動についてご講演をお願いしました。いずれも大変興味深い話題で、拝聴することを楽しみにしております。一般演題では124題をご登録いただきました。ありがとうございます。会場の制限があるため一部をポスター発表とさせていただきましたが、活発な討論を期待しております。学会2日目には専門医講習会も設定いたしました。

 岩手県は北海道に次ぐ広大な面積を持つ県であり、当地盛岡は三陸からの海の幸、北上山系や奥羽山系の高原からの山の幸が集まり、食材の豊富な町です。南部杜氏の故郷でもあり地酒も豊富、美味な地ビールもあります。また、岩手は宮沢賢治や石川啄木などの文人や歴代首相を多数輩出したり、新渡戸稲造などの国際人を輩出した土地柄です。喉頭科学会に出席いただいた際には、風情・詩情あふれる盛岡の街も存分に楽しんでいただければ幸いです。

 最後になりましたが、喉頭科学会会員の皆様のご健康とご活躍を祈り、私の挨拶に代えたいと存じます。
Copyright © 2016-2017 The 29th Annual Meeting of the Japan Laryngological Association. All rights reserved.